当院について

一言アドバイス

助産師がご出産を控えた患者様からよく受けるご質問や産後についての疑問にお答えします。助産師ならではのアドバイスを参考にして、楽しい産前産後の生活をお送りください。

助産師からの一言アドバイス

栄養士からのアドバイス

遺伝カウンセリング外来について

助産師からの一言アドバイス

健康な赤ちゃんを産んで頂くために

ホームページをご覧の皆様、こんにちは。
鈴木産婦人科の師長の林田です。以前助産師からの一言アドバイスのコーナーを設け、当院に勤務する助産師たちからいろいろなお話をさせていただいておりました。そして本年また一言アドバイスを復活させていきたいと思っております。どうぞよろしくお願い致します。
 まず、私たち助産師の一番の願いは何かと言うと、正期産(37週~41週6日)に元気な赤ちゃんを出産していただく。これにつきます。(正期産については、よくあるご質問の『予定日はどのように決まるのですか?』の項目をご覧くださいね。)
経産婦さんにとっても上のお子様のときにはなかった症状がでる場合もあります。
実はそのために定期健診をうける間隔が大切になってきます。
妊娠、出産は人にとって大昔から営まれてきていることです。いろいろな心配ごとや症状もなくスムーズに経過されるかたもたくさんいらっしゃいます。
でも、ご自分では感じなくても医学的に血圧が高くなったり、尿に蛋白がでたりという場合もあります。
それを確認して赤ちゃんとママにとってのよりよい状態を継続していくための定期健診なのです。
特にリスクのない方の定期健診の間隔をお話しますね。

  • 妊娠11週までに3回程度
  • 妊娠12週~23週までは  4週間ごと
  • 妊娠24週~35週までは  2週間ごと
  • それ以降40週までは    1週間ごと
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に健診をうけることが望ましいと産婦人科ガイドラインでは推奨されています。
その時期その時期に必要なチェックをうけてぜひ正期産の時期に元気な赤ちゃんを出産して頂きたいと思います。
またホームページ上のアドバイスへのご質問も健診の時に対応できるかと思いますのでどうぞお声をかけてください。
では皆様、本年もよろしくお願いいたします。
2014年2月  助産師 林田

そしてパパになる

毎日ママのおなかの中で大きくなる赤ちゃんを待つママとパパ。新しい家族を迎える期待と初めての育児への不安で精一杯だと思います。
お二人でその気持ちを共有できていますか?お互いにパートナーの気持ちがわからないと「言ってくれたらいいのに」「私の気持ちも察して」とケンカになることもあるかもしれません。
そこでパパにお願いです。まずは健診に来てみませんか。
一緒に超音波で赤ちゃんの成長を見たり、医師の話を聞くことがママと喜びを分かち合い、不安を安心に変えていくことになるでしょう。
また立会い分娩を考えているパパにとっては、その時に向かって気持ちを前向きに進める機会になるかと思います。

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そして帰りにはデートの時のように二人で手をつないでみませんか。ママはへその緒で赤ちゃんと繋がっています。つないだ手を通じてパパも繋がって、家族になる結びつきを感じることができるでしょう。
そしてママのおなかが大きくなったら、パパも少しずつ家での役割をシェアしてみませんか。初めはできることからでいいんです。
妊娠、出産、子育てを家族としてのサークル「弧(こ)育て」作りを始める機会にしてはいかがでしょうか。
2014年3月  助産師 土井

胎内記憶

「胎内記憶」というのをご存じですか?
赤ちゃんがママのお腹の中にいる時の記憶や、産まれてくる時の記憶のことです。
小さな子供(2~3歳くらいまで)にそれを聞くと答えてくれたり、自分から答える子供もいます。赤ちゃんは、お腹の中にいる間にパパの声やママの声に耳を傾けていて、その記憶を持ったまま産まれてくるというのです。
胎内記憶があるならば、パパとママとの関係や妊娠中の出来事を赤ちゃんたちは覚えて産まれてくることになります。
したがって、妊娠中にパパとママが穏やかに楽しく過ごす事が、赤ちゃんが健やかに成長する一助になるに違いありません。

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 前回の助産師からの一言アドバイスの内容にもある、パパとママの結びつきから「孤(こ)育て」作りを始める話も参考にしてみてはいかがでしょうか。
ママのお腹の中にいる間や出産後、赤ちゃんとのコミュニケーションを楽しんで下さい。そして、赤ちゃんが大きくなった頃「胎内記憶」聞いてみてはいかがでしょうか?
2014年4月  助産師 原田

骨盤ケアについて

出産の時に向けて赤ちゃんがスムーズに産道を通れるように、骨盤の関節をつなぐ靭帯がだんだん緩んで骨盤が開いてきます。 骨盤の緩みはお産の時が最大になりますが、産後はホルモン分泌減少に伴い自然に元に戻ります。
しかし、現代の女性達は昔の方たちに比べ、足腰や骨盤周りの筋肉が弱いため、骨盤が緩み過ぎたり、産後も戻り難くなる方が増えています。

姿勢を維持するかなめとなる骨盤がグラグラになると、その周囲の筋肉が頑張らなくてはいけなくなり、その結果腰痛などの不快な症状を引き起こすようです。
また骨盤が緩み過ぎると内臓が下がってきてしまい、下方にある子宮や膀胱を圧迫してしまうこともあります。
お腹が張ったり、早産を引き起こしたり、膀胱が圧迫されて頻尿になるといった症状がでやすくなるのです。尿漏れの原因ともなります。

これらを予防して、または軽減する為に行うケアを骨盤ケアといいます。
下がった内臓を上げ、歪み変形した骨盤を調節し、緩んだ骨盤輪を支えていきます。
便秘や痔、尿漏れで悩んでいらっしゃいませんか?腰痛、冷えやむくみにも効果があります。

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実際は一人一人骨盤の状態は違います。ベルトを使用して骨盤を支えていく場合はベルトを巻く位置やサイズ等も違いますので、お気軽に当院看護師、助産師にご相談下さい。
正しい骨盤ケアをしていくことで快適な妊娠生活を送れ、産後も早期に回復させていく事が出来ると思います。
2014年5月  助産師 松橋

妊娠中のリラクゼーションについて

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皆様は「アロマセラピー」という言葉をご存知でしょうか。
好きなお花や果物の香りを嗅ぐことで、ホッと心が落ちついたり、爽やかな気分になられた事はありませんか?
植物の香りのエッセンス(精油=エッセンシャルオイル)を使って、健康や美容に役立てる自然療法をアロマセラピーと言いますが、日本では、趣味や癒しグッズとして親しまれていますが、欧米では、医療の分野で大いに使用されており、中国や中東、インド等でも3000年以上前から取り入れられ、効能として、むくみや便秘、不眠、腰痛、精神的不安やストレス等、多くのトラブルに効果があると言われています。
 その方法はアロマポットやデュフュザー(専用の芳香拡散器)、サシェ(香り袋の様なもの)等を使います。

 精油の芳香成分は、鼻から吸入されて脳神経に働きかけたり、皮膚や肺から血液中に入り全身に届きますが、精油には多くの種類があり、その精油は数十~数百種類の成分からできていますので、心身に良い作用を与えるだけでなく、中には悪い作用を与える場合もあります。

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 特に、妊娠中は皮膚が敏感になっているので、アレルギー反応を起こしやすく、また、使ってはいけない(子宮を収縮させてしまう等)精油もあるので、正しい使用法が望まれます。
又、新生児や乳児には基本的に精油は使用しません。赤ちゃんにとっては、おっぱいの香りが一番の癒しとなるので、必要ありませんね。

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 正しく使用すれば、効果的なアロマセラピーですが、妊娠中や授乳中は専門家にご相談の上、有効に利用下さい。
 妊娠中おだやかに日々を過ごされますように・・・

2014年6月  助産師 梅田

お尻のトラブルについて

妊娠中にはいろいろなトラブルが起こりやすいです。
その中でも、ちょっと人に聞きづらいなぁ・・・というのが、このテーマ「痔」についてです。

妊娠していない時でも、排便時に強くいきんだり、長時間下半身に圧力がかかる姿勢でいると、痔になってしまう方がいらっしゃいます。それに加えて、妊娠中は大きくなった子宮の重みで肛門が圧迫されたり、出産時にいきんだりして悪化してしまいがちです。
妊娠中に痔になってしまう方の割合は、全体の4割くらいと言われています。

妊娠、出産でできてしまった痔は、産後に治っていくことが多いですが、ひどくならないように、日々セルフケアに努めましょう。

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  1. ① 規則正しい食事をしましょう。
  2. ② 香辛料などは避けましょう。
  3. ③ 排便時にいきみすぎないように、便通を整えましょう。場合によっては、下剤や整腸剤の内服について、医師に相談するのもよいでしょう。
  4. ④ 長時間立ちっぱなし、座りっぱなしは避けましょう。
  5. ⑤ シャワーの時や温水洗浄便座などで、やさしく肛門を洗い流し、清潔を保つようにしましょう。
  6. ⑥ 入浴の時に、しっかり温めましょう。
⑤と⑥の時に、指で肛門粘膜を押し込み、なるべく還納させてください。
痛みがある、違和感がある、出血する、などという場合は、すぐに医師にご相談くださいね。
2014年7月  助産師 幕田

おっぱいの手入れについて(乳房のケア)

信頼を寄せてママのおっぱいを懸命に吸っている赤ちゃんとそれを見守るママのお顔は、それはそれは幸せな光景ですね。
又、我が子がママのおっぱいで大きく成長していくなんてママにとっても最上の喜びに違いありません。

生まれたばかりの赤ちゃんのおっぱいを吸う力はまさに生命力、力強いものです。
しかし乳頭が硬いと傷ついたり水疱ができたりしておっぱいをあげることが苦痛になる場合もあります。
そういうトラブルを予防するためにも、妊娠中からの手入れが大切になってきます。

乳頭の形や大きさは個人差がありますが、乳頭乳輪部が柔らかければ、赤ちゃんは充分におっぱいを吸うことができます。
16週の安定期に入ったら少しずつ手入れを始めて、37週の正期産に入ったら積極的に行ってみて下さい。

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そして、最初のおっぱいから柔らかくて吸いやすいおっぱいを準備してあげましょう。
手入れの方法は、外来や母親学級で説明していますので、お尋ね下さい。
ただ、切迫早産気味の方は手入れができませんので心配のある方は、必ず医師へご相談下さい。
我が子が産後より、元気におっぱいを吸ってくれる姿を思いながら、楽しく乳房ケア、妊娠期間をお過ごし下さいね。
2014年8月  助産師 奥永

「お産が始まったかな」と思った時いつ電話したらいいの?

予定日が近づくと「どのタイミングで病院に電話したらいいのかしら」と迷われる方も多いかと思います。
今回は、そのお産の徴候についてお話したいと思います。

① 主に下記の3つの徴候についてご説明します。

 a. 陣痛が始まった時・・・ 痛みをともなう子宮の収縮が1時間に6回以上、または10分間に1回以上、ある程度規則的に起こるようになった時に始まったと思って下さい。
時計を見て何分毎に陣痛がきているのか、一番痛い時は何十秒続くのかみて下さい。
(ただし前回のお産が早かった経産婦の方や、初めてのお産の方でも医師より入院の時期の注意があった方は早めにお電話して下さい。)
 b. 破水した時 ・・・ 赤ちゃんのはいっている胎胞が破れて中にはいっている羊水が出てくる状態を言います。
量の多少は関係なく、これはっと思ったら時間を見て、ナプキンをあててからお電話して下さい。(この時陣痛がきていなくてもいいのです。)
 c. おしるしがあった時・・・赤い血の混じったおりもののことです。
もしサラサラした流れるようなおしるしの時は破水をしている可能性があるので、入浴せずナプキンをあててからお電話して下さい。

② そして、お電話して頂いた時に妊婦さんにお伺いしたい事はこんなことです。
(診察券を用意しておいて下さい。)
  1. a. 陣痛・破水・おしるし・その他、どのような内容でお電話されましたか。
  2. b. いつその徴候がありましたか。また、いつ始まりましたか。
  3. c. 今どのような状況でしょうか。
  4. d. 診察券の番号・お名前・予定日・何回めのお産ですか。
  5. e. お産の経験のある方は前回のお産について参考にお伺いすることがあります。
  6. f. 病院まで何を利用して来院されますか。(タクシー・自家用車)
  7. g. 身支度して車に乗り、病院までどの位時間がかかりますか。
  8. h. 来院の際どなたか一緒に来て下さる方はいらっしゃいますか。また、お子様がいる方は、みて下さる方がいらっしゃいますか。
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色々ご説明しましたが、お産は急に始まります。
様々な出産前の徴候に不安になることもあるかと思います。
お電話頂いた際、陣痛等でうまく話せなくてもこちらから呼吸法等説明しながら、痛みの合間にお話を伺いますので、安心してお電話して頂ければと思います。
可愛い赤ちゃんに会う第一歩です。いつでもお電話お待ちしております。
2014年9月  助産師 田口

産後の抜け毛

過ごしやすい季節になりましたが、季節の変わり目、体調を崩しやすい時期ですね。
今回のひと言アドバイスのテーマは、出産後2~3か月頃から1年くらいにかけて多い質問のひとつ、「産後の抜け毛」に関してのお話です。

出産後に抜け毛の増加を経験される方は多いようです。
しかし、産後のホルモンバランスの乱れは、誰もが起こること。
「イオンスクエアベビー」1)が行った産後の身体の悩みアンケートでも、体重増加の次に、「産後の抜け毛」が入っています。

■産後の抜け毛の原因2)

  1. ① 妊娠中に胎盤から多量に分泌されていた女性ホルモンが減少し、妊娠前の状態に戻る過程で起こる、ホルモンバランスの変化
  2. ② 母乳を与えることによる栄養不足
  3. ③ 寝不足
  4. ④ ストレス
これらの原因によって血行が悪くなり、頭皮に栄養が行き届かなくなるため、抜け毛が増えるようです。

~では、少しでも早く抜け毛を何とかするために、何か出来ることは?~
ヘアケア用品を試す前に、健康的な生活習慣を心がけることが一番です。
ここで、すぐに出来る生活習慣をご紹介します。

■一日も早く健康な髪を元に戻すための生活習慣3つ
「爪・髪・肌」と言われるように、髪も身体の一部。髪は女性の命という言葉もありますね。
当たり前かもしれませんが、体を大事にすることが最優先です。
そのため、以下の3つを意識して毎日続けると、髪に栄養が届くそうです。

① 栄養たっぷりの食事をとる

母乳をあげている女性は、とくに栄養のバランスに気をつけて食事をしましょう。
出産で太ったからと言って無理なダイエットをすると、髪や頭皮の栄養不足となり、結果として毛が抜けやすくなります。
亜麻仁油、黒ゴマ、きくらげ、豆乳など、女性ホルモンの分泌を促す食材もおすすめです。

② 少しでも良質な睡眠をとる

授乳期間は寝不足になりがちです。赤ちゃんが寝ている時に一緒に休息をとりましょう。
寝不足も血液の流れを悪くするので、頭や手足など身体の隅々まで血液が行き届かなくなります。ストレッチやヨガもおすすめです。短時間でも質の良い睡眠を心がけましょう。

③ ストレスをためない

~呼吸~

産後はホルモンバランスの乱れから、イライラしがちです。
イライラや不安な時は、自分の呼吸を意識してみて下さい。浅い呼吸をしていませんか?
浅い呼吸は、酸素を身体の隅々まで届けることができません。ゆっくり3分くらい深呼吸を繰り返してみてください。目を閉じて行うと、より効果的です。

~入浴~

ゆっくりと湯船に浸かって温まること。シンプルですが、これにより身体はリラックスし、血行がよくなります。
産後は赤ちゃんのお世話でゆっくりお風呂に入ることも難しいですが、たまにはパパや家族にお願いして1人でお風呂に入る時間を作ってみてはいかがですか?

以上の3つです。

髪やお肌は、その方の生活習慣が如実に表れます。
生活そのものを変えることが、産後もイキイキ美しいママでいるための近道。

当院では周産期相談室(予約制)でも、助産師が妊娠中や産後の悩みにお応えしていますので、どうぞ利用してみて下さいね。
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【引用資料】
1) 妊娠中のケアがキモ!先輩ママが体験した「産後の身体の悩み」とは?
-イオンスクエアベビー
2) 産後ママのからだの相談室Q&A-大鷹美子

2014年10月  助産師 松丸

産後のホルモンとスキンシップについて

出産後初めて我が子と対面した時の感動はいかがでしたか?
まずは赤ちゃんを抱っこしてスキンシップを行ってみてくださいね!
そして特別な問題がなければ赤ちゃんにおっぱいをあげてみましょう!
産後は児の吸てつなどの乳頭の刺激により脳(脳下垂体後葉)からオキシトシンというホルモンが分泌されます。このホルモンは乳腺の筋線維を収縮させ乳汁を分泌させたり、子宮収縮を促したりします。
オキシトシンは<愛情ホルモン>とも呼ばれ母子の絆を強くし、夫婦の愛情を深める作用があります。
その他に

  1. ① 人への親近感、信頼感が増す
  2. ② ストレス減少
  3. ③ 血圧上昇の抑制
  4. ④ 心肺機能の向上
  5. ⑤ 長寿
などの作用があるようです。

ではこのような素晴らしいホルモンの分泌を促すにはどうしたらいいのでしょうか?
「触れる」だけで良いのです。つまり「スキンシップ」が大切だということです。

【イメージ】
母親が赤ちゃんに多く触れたりマッサージしたりすると赤ちゃんの体重増加が促され免疫力が高まり、スキンシップしている母親の体内でもオキシトシンが分泌され赤ちゃんへの愛情がより深まっていきます。
この効果は父親にも同様の効果があるようです。
スキンシップをたくさんして育児に大いに役立てて下さいね。

2014年11月  助産師 安藤

赤ちゃんのスキンケアについて

赤ちゃんの肌は、いつもツルツル、スベスベでもち肌!というイメージですね。
しかし、生後間もなくより、生理的に皮膚が乾燥したり、手足の皮がポロポロむけたり、湿疹ができることが多いため、このような状態に驚かれるママが多いように思います。
赤ちゃんがお腹の中にいるときは、羊水の中で胎脂という脂で保護されていますが、これが生後消失してしまいます。
大人と違って肌の表面の角質層が薄く、バリヤ機能が未熟なため、外界からの乾燥・空気中のホコリ・衣類等の繊維の刺激を受けてトラブルが起こり易くなると考えられています。
又、赤ちゃんは大人と比べて汗をかき易く、うんちの回数が多いため、汗もやおむつかぶれにも注意が必要です。

そこで、お肌のお手入れのポイントをいくつかお話します。

  • 沐浴の時
  • 顔はガーゼ・石鹸を使わない
  • 洗う時は手や指を使う
  • ボディーソープは赤ちゃんの肌に合った弱酸性のものが好ましい
  • 入浴後の水分はやわらかいタオルやガーゼでやさしく拭き取る
  • 1日3回位、清潔にした後の顔や体にベビーローションや乳液を丁寧に塗る
  • 肌が汚れたらきれいにやさしく拭く
  • 母乳やミルクで汚れた時
  • 汗をかいて着替えるとき
  • うんちでおしりが汚れた時
【イメージ】
赤ちゃんの肌はとってもデリケートです。
ママの優しいお手入れで、可愛い赤ちゃんのプルプルお肌を守ってあげましょう。

2014年12月  助産師 木元

妊娠中の体重増加について

妊娠がわかったその日からお母さんと赤ちゃんの健康を守るために、健診時には必ず体重測定を行います。
妊娠をすると体重が増えやすく計測のたびに「また増えてしまった・・・」とがっかりされる方も多いと思います。妊娠中に体重が増えていくのは、とても自然なことです。
しかし増えすぎは糖尿病、妊娠高血圧症候群や難産になりやすく、逆に体重を気にしすぎて抑えすぎると貧血や赤ちゃんが小さく生まれる割合が高くなります。
当院では妊娠前のBMI(Body Mass Index)を計算して妊娠中に増えてよい体重をお話しています。

〈計算の仕方〉
BMI=体重(㎏)÷(身長(m)×身長(m))

〈妊娠中の体重増加量〉

BMI 肥満度 理想の体重増加
18.5未満 やせ +9~12㎏
18.5~25.0未満 ふつう +7~12㎏
25.0以上 太り気味~肥満 +5~7㎏
*著しい肥満の場合は個別に対応します。

体重の増えすぎや少なすぎるのはよくないので食事の内容を見直してみましょう。

〈体重をコントロールするポイント〉
① バランスのよい食事を心がけましょう。

主食、おかず、野菜、果物、乳製品などをバランスよくとりましょう。


② 塩分のとり過ぎに注意して薄味にしましょう。

塩分のとり過ぎはむくみや高血圧症につながります。


③ もし体重が増えすぎてしまった場合は油類、ごはんやパンなどの穀類、菓子類を控えめにするとよいでしょう。
④ 適度な運動をしましょう

激しい運動はできません。お散歩や掃除などで十分です。


【イメージ】
お食事は、お母さんと赤ちゃんの健康を左右します。妊娠を機会にバランスのよい食事をとり適切に体重を増やしましょう。そして健康な赤ちゃんが生まれるように私たちもお手伝いさせて頂きますので、どんな些細なことでもお気軽にお声をおかけ下さい。

2015年1月  助産師 森田

立会い出産について

一言アドバイスをご覧のみなさま、あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い致します。

今回の一言アドバイスは、立会い出産についてお話したいと思います。
みなさまは立会い出産というとどのようなイメージを抱かれるでしょうか。

陣痛を乗り越え元気に生まれてきてくれた我が子との対面。頑張ってくれた妻への感謝、支えてくれた夫への感謝。感動的な一瞬です。

ただ立会い出産にはやはり適性があるとかんじます。
立会いを希望した方がよいとか、希望しなかったら自分は冷たい人間なのか、などと思う必要はありません。

【イメージ】
大切なことは、ご夫婦でよく話し合ってお互いの意見を尊重することではないでしょうか。
どうぞお二人でじっくり話し合ってみてください。もし何か迷われることなどありましたら、いつでも私達助産師と一緒にご相談しましょう。

2015年2月  助産師 林田

「質の良い睡眠」がとれていらっしゃいますか?

妊娠おめでとうございます。
妊娠から出産まで約40週間、赤ちゃんを育むのはお母さんの体です。
お母さんが元気で健康な毎日を送ることは何よりも大切。そして良い眠り、睡眠をとって体を休めることも元気と健康のためのポイントの1つです。今回は良い睡眠のとり方についてお話しましょう。
妊娠初期には妊娠したことによる「うれしい」「不安だな」といった気持ちの揺らぎやつわりなどによる身体的な変化によって疲れやすかったりだるかったりする方が多いと思います。
理想的には規則正しく夜寝て朝起きるのがよいのですが、いくらちゃんと寝ていても昼間に眠気におそわれる時があるかもしれません。そんな時は無理せず昼寝したらいかがでしょうか。できれば体を横にして布団で休むのがお勧めですが、仕事してるから職場では無理!という方は、休憩時間に目を閉じて短時間でもリラックスした姿勢でくつろいでください。布団に入れるという方も長く寝てしまっては夜に眠れなくなってしまいますから、15分から長くても小一時間以内にとどめることをお勧めします。本格的に眠らなくても、しばらく横になるだけでも効果的です。

妊娠後期にはお腹が大きくなってくるために、それまでのお気に入りの姿勢で休むことがつらくなるかもしれません。実は横になって休むときの姿勢は横向きがお勧めです。体の中心には太い血管が通っていますので、仰向けになると大きくなってきた子宮に血管が圧迫されて気持ち悪くなったりすることがあります。一般的には左側を下にして休むのが良いのですが、検診で医師から寝る姿勢のアドバイスがあったらそれを参考にしてほしいですし、自分でいろいろ試して好みの姿勢を見つけるのも悪くありません。

【イメージ】
何より自分が心地よく眠れる姿勢が一番です。クッションや抱き枕を使って工夫してみるのも一案です。でもくれぐれも昼寝のしすぎで昼夜逆転にならないように気をつけてください。良い睡眠をとって、出産まで体のコンディションを保ち、元気な赤ちゃんを産んでください。
2015年3月  助産師 土井

妊娠中の肌トラブルについて

妊娠中は様々な体調の変化がありますが、その中で気になるのはお肌のトラブルではないでしょうか?
その原因として妊娠中に分泌されるエストロゲンとプロゲステロンという女性ホルモンが肌荒れやメラニン色素の沈着などをひき起こすのでは?と考えられています。
また循環血液量が増え、新陳代謝も活発になり汗もかきやすくなるため、かゆみやかぶれなどのトラブルをひきおこします。
妊娠中は、とてもデリケートな時期。出来れば少しでもストレスなく上手に向き合っていきたいものですね。

ではそれらの肌トラブル、どのように予防・対処していくとよいのでしょうか?
① 清潔に保つ

シャワーや入浴で清潔に保ちましょう。刺激の少ない石鹸やシャンプーを選び、ナイロンタオルではなく手を使ってやさしく洗います。
洗剤や柔軟剤も低刺激の物を選び、肌触りのよい木綿100%の下着を身につけてみましょう。
通気性と吸収性の良い衣服を着てみましょう。

② 食事

バランスよく食べるが基本ですが、ビタミンCには肌をきれいに保つ効果があります。
ビタミンCを多く含む緑黄色野菜を積極的に摂取しましょう。
また、貧血が原因となってシミが出来ることもある為、レバー、ほうれん草、小松菜、ひじきなどを摂取するようにしましょう。
サプリメントは安心して続けられるよう、素材や製造場所等を確認してから摂取するようにしましょう。

③ 保湿

入浴後にはタオルで水分をおさえ拭きをし、すぐに(5分以内)ローション、乳液、クリームなどをたっぷり塗りましょう。季節によっては1日1回ではなく2~3回塗ってもよいでしょう。


次に妊娠中の肌の変化による不安、疑問にお答えします。
① 黒ずみは元にもどる?

おへそから下に真っ直ぐにあらわれる色素沈着(正中線)や乳首の黒ずみ、わきの下、陰部などにおこる色素沈着は、生理的変化の為ほとんどの妊婦さんにみられます。
出産後に個人差はありますが、元に戻るか目立たなくなるでしょう。

② 妊娠線とは?

妊娠にともなうホルモンの変化と皮膚の急速な伸びにより皮膚が割れ、下腹部、太もも、おしり、乳房に赤紫の線状班が生じます。それが妊娠線です。皮膚の乾燥状態が続くと妊娠線が生じやすく、また悪化もしていきますので保湿をたっぷりしましょう。マッサージしながら保湿するのが効果的です。ローションを塗った後にオイル、クリームで保湿すると更に効果UPです。
急激な体重増加も注意していきましょう。

③ 治療が必要なかゆみとは?

妊娠中期から後期にかけて全身に強いかゆみが起こる症状がみられたら「妊娠性皮膚掻痒症」の可能性があります。
この場合は専門的な治療が必要ですので、当院に受診の際に医師に相談しましょう。
かゆいからといって、むやみに引っ掻いてしまうと症状が悪化してしまします。
かゆくて辛い時は爪を立てずに指の腹でポンポンと軽くたたいたり、やさしくこすったりします。
熱いお風呂はさけましょう。

【イメージ】

妊娠中の肌トラブル、少しでも症状の改善のために役立てていただけたらと思います。
快適な妊娠生活を送りたいものですね。
2015年4月  助産師 松橋

「触れ合い」について

【イメージ】

おなかの赤ちゃんに、語りかけて……
子宮の中の赤ちゃんは、温かい羊水と柔らかな子宮壁に包まれて、ご家族の声を聞きながら育っています。なので、生まれてきた赤ちゃんも母親の温かく柔らかな体に触れ、聞きなれた声を聞いて安心するのです。

母親も赤ちゃんを見つめて、触れたり、なでたり、においをかいだりして、無事に生まれてきてくれたことを実感しながら優しく抱きしめることで、とても安らいだ気持ちになるのではないでしょうか。

【イメージ】
“皮膚は露出した脳”と言われ、皮膚からのあらゆる刺激は、脳と連動し、精神、情動、自力神経系、免疫系、内分泌系、生体リズムに影響を与えると言われています。
“触れ合い”によって、脳内にドーパミンやオキシトシンが分泌されます。ドーパミンはやる気や物事への積極的な取り組みに関与する神経伝達物質のひとつで、オキシトシンは不安を軽減し、社交性や子育て行動を促し、安らぎと結びつきを強め、親子の感情的な“絆“形成を促すホルモンと言われています。

【イメージ】
どうぞ、おなかの赤ちゃんや生まれてきた赤ちゃんにそっと手をあてて語りかけてください。きっと赤ちゃんからも温かいメッセージを受け取れると思います。ここから、ご家族の“絆”が始まることと思います。
2015年5月  助産師 梅田

尿漏れのトラブルについて

多くの妊婦さんたちが経験しているにもかかわらず、口に出せないでいるトラブルがこの「尿漏れ」です。

  • 妊娠中の尿漏れの原因は?
妊娠中は赤ちゃんのいる子宮が膀胱を圧迫してしまうことによって起こり、子宮が大きくなる妊娠後期によく起こります。
  • くしゃみなどをした時
  • 椅子から立ち上がった時
  • 目が覚めて起き上がった時
  • 激しく胎動があった時  などです。
対策としては……
  1. 水分は一気に飲まず、数回に分けてこまめに飲みましょう。
  2. 頻回にトイレに行き、尿をため込まないようにしましょう。
  3. 生理用ナプキンや尿取りパットなどを当てておき、こまめに交換して清潔を保ちましょう。
  4. 急激な体重増加や頑固な便秘も要因の一つと言われていますので、避けるようにしましょう。
  • 産後の尿漏れの原因は?
出産によって子宮や膀胱を支える骨盤底筋が緩んでしまうことによって起こり、出産直後に起こりやすいです。
  • トイレにたどり着く前
  • トイレに座ろうとする前
  • くしゃみなどをした時  などです。
対策としては……
  1. 尿意を感じなくても、3時間くらい毎にはトイレに行くようにしましょう。
  2. 骨盤底トレーニングをして筋力を戻していきましょう。
  3. ① 肛門を意識しながら、肛門をキュッと閉じるように力を入れる
  4. ② キュッと力を入れたまま5秒間数える
  5. ③ 力を抜く
  6. これを1セットとして、毎日数十セットから百セット繰り返して行います。
  7. 排尿時に、意識的に力を入れて、尿を止めるようにしてみるのもいいでしょう。
【イメージ】
女性は分娩経験や年齢を重ねるごとに、筋力が衰えて尿漏れをおこしやすくなり、50歳代で最も頻度が高くなると言われています。
産後にトレーニングしておくことで、今後の尿漏れを防止していきましょう。
2015年6月  助産師 幕田

つわりについて

今年の梅雨は寒かったり暑かったり、皆様体調を崩されていませんか。
今回の「助産師からの一言アドバイス」では、つわりについてお話ししたいと思います。

妊娠4~5週より、胃の不快感や吐き気、嘔吐、唾液の分泌が多くなる、臭いに敏感になる等のつわりの症状が始まります。
症状も期間も様々ですが、胎盤が完成する16週頃には落ち着くことが多いようです。ただ、中には分娩まで続く方もいらっしゃいます。
この時期は食事が摂れなくても母体や赤ちゃんの発育には影響ありませんので、心配しなくても大丈夫です。
つわりは病気ではないので、特効薬はありませんが、軽減させるためには食べたい物を食べたい時に、食べたいだけ食べることがポイントです。
温かい物、臭いの強い物、空腹はつわりを増強させますので、冷たい物や酸味のある物を摂るとよいでしょう。
また、寝る前、枕元にクッキーやビスケット等を置いておき、起床時に少量食べてから動き始めるのもよいでしょう。
無理をしない程度に、自分の好きなことをしたり、ご主人やお友達とおしゃべりをしたり、散歩したりして、ストレスを溜めない生活を送りましょう。

ただ、症状が強くなり
  • 一日中吐いて、水分を摂れない
  • 体重が4~5kg減った
  • 尿が出にくくなった
【イメージ】
等の症状がある場合には、医師にご相談ください。
つわりで辛い思いをすると不安だと思いますが、お腹の中にいる赤ちゃんが元気に育っている証拠だと思い、頑張って乗り切ってくださいね。
2015年7月  助産師 奥永

休息のおすすめ

夏も本番となってまいりました。暑さは、それだけで体力を消耗してしまうものですが、 『最近、疲れやすくなったなぁ。眠いなぁ』という症状は、妊婦さんの典型的なマイナートラブルの1つでもあります。
今回は、このマイナートラブルと上手に付き合う、睡眠の姿勢についてのお話です。

妊娠期間は、生活リズムの変化、精神的な変化、ホルモンバランスの変化が著しい時期でもあります。とくに、妊娠後期に入っておなかが大きくなると体が疲れやすくなったり、腰に負担がかかったりするなどして、今までとは同じ格好で眠れなくなることもあります。
そこで、オススメの姿勢をご紹介します。

【イメージ】
妊婦さんにおすすめする寝る時の体位、「シムス位」です。
これは、イギリスの産婦人科医J・マリオン・シムズが19世紀に提唱した姿勢で、直腸の検査やこん睡状態の患者の気道確保に用いられていました。
妊娠中期以降は胎児や羊水の重みで血管が圧迫され、血流が滞りがち。
仰向けで寝ていると、仰臥位低血圧症候群と言って、低血圧による気分不快、めまいを引き起こすことがありますが、シムスの体位をとることで、血液の循環がよくなり、リラックスすることができます。腰痛がある方にもオススメの体位です。
抱き枕を使用したり、掛布団を体の下に敷いてクッション代わりにしたりするのも効果的です。立ち仕事をしている方、体がむくみやすい方は、足元を少し高くして寝ると、むくみが解消されます。

少し、疲れたら、冷たいものではなく、温かい飲み物、または、常温の飲み物を飲み、少し横になれる環境があれば、このシムス位をとって、休憩、お昼寝する。
ソファーでも構いません。足を高めにして、15 分程度で良いので、目を閉じて、お休みをしてみましょう。
【イメージ】
血流が全身の隅々まで運ばれ、妊婦さんの疲労回復には最適ですし、お腹の赤ちゃんも大喜び。
そして、このちょこっと睡眠やリラックスが、陣痛時の合間のリラックスであったり、出産後の頻回な授乳の合間の、短くても深〜く眠れる身体へとつながっていきます。
涼しげな水の音の音楽などかけながら、夏の休息をしてみませんか。
2015年8月  助産師 松丸

冷えによる影響と予防について

 今年の夏は、例年にも益して暑い日がつづいていますが皆様穏やかな妊娠生活をお過ごしでしょうか?日中のみならず夜間も冷房無しでは過ごせない酷暑ですが、気づかぬうちに体が冷え、体調を崩された方は多いのではないでしょうか?
 暑い日でも検診や入院時に下半身が冷えた方がいらっしゃいます。「冷えは女性の大敵」ですね。これから秋、冬と気温が低くなる季節を迎えるにあたり、今回は体の冷えについてお話したいと思います。
 体が冷えた状態が続くと自律神経のバランスが崩れ、血液の流れが悪くなり、その結果、様々なトラブルを引き起こすこととなります。最近の研究や調査1)2)から倦怠感、頭痛、腰痛、肩こり、むくみ、下痢、便秘、頻尿、不眠、微弱陣痛、授乳障害などが冷えと関係があることがわかってきました。特に、妊娠中、分娩経過、授乳期間中でのマイナートラブルに体の冷えは大きく影響をあたえます。従って、マイナートラブルや異変、これらの症状を感じられたときには、まず足やお腹に触って冷えていないか確認してみましょう。元々、平熱が低めの方や、汗をかきにくい方も次のことに注意して生活しましょう
 足は第二の心臓と呼ばれ、下半身を温めることで多くの場合、全身の血液のめぐりを良くし冷えを改善することができます。具体的に身近でできる下半身を温める4つの方法を紹介します。

1. 靴下の着用

足首を覆い、締め付けないものを選びます。素材は絹や綿(通気性・保温性がある)五本指に分かれているとより血行を促進します。冷えが強い場合は2枚を重ねて履いてもよいでしょう。

2. 足のマッサージ

五本指の付け根を押す、足の指を1本1本前後左右に開く、足首を回す、足の裏をこぶしで軽くたたく、といった4つのマッサージをすることです。

3. 半身浴

10~20分間、38~40℃のお湯におへそまでつかります。普段、お風呂につからない方は時々やってみましょう。リラックス効果があり良眠につながります。

4. 食事

体を温める効果がある食材があります。その食材を選び、できるだけよく噛んで食べましょう。和食中心のメニュー、冬はお鍋や野菜スープがおすすめです。具体的に以下の食材です。

  • 根菜類(ごぼう 玉ねぎ 人参 イモ類など)
  • 豆類(小豆 黒豆 納豆など)
  • 海藻類(わかめ のり 昆布など)
  • その他(しょうが 玄米 黒砂糖 ゴマなど)

冷えの対策は外側から過剰に温めるということではありません。冷暖房を上手に使いながら、衣類で調節しましょう。また、体の保温、特に下半身に目を向けて、体の本来の新陳代謝が向上するような生活をしていくことが大切です。体を温め、健康を維持しましょう。
【イメージ】
【参考文献】
1)中村幸代ら:妊娠の冷え症と微弱陣痛・遷延分娩との因果効果の推定
日本看護科学会誌:33,4,3-12,2013
2)中村幸代ら:妊婦の冷え症と異常分娩との関係性
日本助産学会誌:27,1, 94-99,2013
2015年9月  助産師 木元

陣痛はこわくない!

寒暖の差の激しいこの時期いかがお過ごしでしょうか?
さて今回の「ひと言アドバイス」は「陣痛はこわくない」です。
妊娠37週を過ぎるといつ生まれてもよい時期に入ります。いよいよ出産の時期を迎えると早く会いたい気持ちとは裏腹に陣痛に耐えられるか不安に思っている方も多いのではないでしょうか。
陣痛はただ痛いだけ、つらいだけなのでしょうか?

陣痛が始まる時期には胎盤の寿命が関係しています。それに伴い「外に出たい」という赤ちゃんのメッセージが陣痛を起こさせるのです。
陣痛はお腹を切った時や骨折の痛みとは異なり痛い時と全く痛くない時があります。陣痛が始まった初期の頃は痛い時が30~40秒くらいで痛くない時は10分弱です。この頃はまだまだ余裕があるので、食事をとったりお風呂に入ったりしてお産に備えつつ普段通りに過ごしましょう。だんだん進行してくると痛い時が1分以上続くようになり痛くない時が5~6分くらいと短くなってきます。この頃はリラックスできる体位をとりながら過ごしましょう。更に出産間近になると痛くない時が1~2分と最も短くなります。この頃は自分でも信じられない位の力がみなぎってきます。
陣痛にはオキシトシンというホルモン分泌がとても重要です。陣痛ホルモンのオキシトシンがしっかり出てくると子宮を収縮させるだけではなく脳内の幸せホルモン「セロトニン」の分泌を高めてくれます。セロトニンは赤ちゃんやパパに対する愛おしさが増し心を落ち着かせてくれる働きをします。
陣痛ホルモンのオキシトシンはリラックスすることによって有効に分泌されます。
更に陣痛が強くなりお産が進行してくると脳内で「β-エンドルフィン」というホルモンが分泌されます。これは痛みのセンサーを鈍くさせるホルモンで時間と共に増えていきます。マラソンなどで長時間走り続けると気分が高揚してくる「ランナーズハイ」というものに似ていてお産の時にもこのホルモンが分泌されます。痛みに慣れてきて集中力を持続させ、いざという時に持てる力を充分発揮できる働きがあります。
これらのホルモンが出るために、時間がかかっても「陣痛」をのりこえることができるのです。
お産に対する恐怖心や緊張感を持たずにポジティブシンキングで臨めば身体の力が抜けてスムーズにお産が進行します。
そのためにもイメージトレーニングをしておくことをお勧めします。
女性はみな「産む力」をお持ちです。赤ちゃんと自分の力を信じて安心してお産に臨んでください。

【イメージ】
最後に一緒に付き添っているパパは赤ちゃんと二人で頑張っているママのそばに寄り添ってあげてください。少しでも安心して出産を迎えられるように励まし支えてあげてください。
2015年10月  助産師 森田

お父さんはお母さんの一番の理解者に

 すっかり秋ですね。原色の季節「夏」の高揚感とは違った、セピア色の景色に少しセンチメンタルになっちゃいます。さて今回は、お産後のホルモン変化についてお話したいと思います。

 お産後のお母さんの身体の中では、ダイナミックなホルモンバランスの変化が生じています。
妊娠維持のためにゆっくり増えて来たホルモンは、胎盤の娩出とともに急激に分泌量が減り、変わりに母乳分泌ホルモンがシャワーのように出て来ます。身体の中では、何種類ものホルモンが分泌されており、それらがバランスを取り合っています。<Aホルモン>の分泌が減り、<Bホルモン>が出てきたからいいじゃないか、という話ではありません。
産後のダイナミックなホルモン変化は、人が死んでしまった時におこるくらいの変化と言う研究者もいます。
お母さんは、その変化をお産で疲れた身体で受け止め、体調が十分回復していない状態で育児していくことになります。

 お母さんは、イライラしたり、さっきまで笑っていたのに急に泣いたりと、感情の起伏が激しく、お父さんが理解できない状態になることもあります。いわゆるマタニティーブルーですね。
マタニティーブルーは一過性のもので、半分くらいの人がなると言われており、10日から2週間もすれば自然と治ってゆくものです。ですから、お父さんはお母さんの身体の中で起こっていることを理解し、優しく接してあげてください。
また、この時期は母乳の分泌も軌道にのっておらず、1〜2時間毎の授乳でお母さんもクタクタになっています。赤ちゃんが泣いていたら、優しく抱っこする、オムツをチェックする、汚れていたら交換する等、してみてください。
おむつをチェックして、「ウンチしてるよ」とお母さんにまかすのは・・・いけませんね(笑)

 もう一つ、お父さんにお願いしたいことがあります。それは、「おっぱい足りてないんじゃない?」の一言です。
赤ちゃんが泣いていると、ついつい口にしてしまう一言ですが、この一言が母乳育児を頑張っているお母さんの心をどれだけ傷つけるか・・・。

【イメージ】
赤ちゃんが元気で、よく泣いて、よく寝て、よくおしっこして、ウンチして、体重が増えていたら見守っていてあげて欲しいです。「よく頑張ってるね」、「大丈夫だよ」と応援してあげてください。助産師からのお願いです。
2015年11月  助産師 堀尾

いつ入院すればいいの? ~ 赤ちゃん誕生まで

赤ちゃんのお誕生を心待ちにされている妊婦の皆様、如何お過ごしでしょうか。
初産婦さんは、初めての経験であり、ご不安も多いことと思いますし、一方、経産婦さんも経験があるからこその悩み事があるかと思います。
でも、ご安心して下さいね。そんな時は、いつでもご相談下さい。
そして、下記の状況になったら、ぜひご連絡下さい。

① 入院のタイミングは

  • 陣痛 お腹が硬くなります。

    初産婦さんは5~6分位の間隔
    経産婦さんは10~15分位の間隔

  • 破水 下着が濡れる感じや羊水が流れる感じがあります。
  • 出血 少量の場合は、「おしるし」と言われ、ナプキンを着けて様子をみて下さい。

    量が多い時や血液の塊が出た時は、ご連絡下さい。

② 入院前にご準備頂くこととして
  • 35週位になったら、入院時に必要なものを揃えておくと安心です。
    必要な物については、外来にて内容の紙をお渡し致します。
  • 経産婦さんは、上のお子様を預ける方と連絡を取っておきましょう。
  • タクシーを利用される予定の方は、時間帯や天候によっては、タクシーが捕まりにくい事もあるので、前もって確認しておきましょう。
③ 入院してからのことをお話します

入院されてから、分娩室に入るまでは、分娩待機室で過ごします。

  • 分娩監視装置を着けて、陣痛と赤ちゃんの状態を観ます。
    状況に応じて様々ですが、大体6時間毎に着けます。
  • 破水された方は、感染予防の為の抗生物質のお薬を使用し、その他
    必要に応じて、点滴を行う事もあります。
  • お通じが出てない時は、お薬で排便を促します。
  • 食事以外に、バナナや栄養補助ゼリーや飲み物等を自由に食べられます。
  • ビーズクッションやアクテブチエアーも準備しております。
  • ご主人様は、24時間一緒に過ごして頂けます。(他のご家族の方は、9時~19時半の面会時間内にいらして頂けます)
  • CDを聴いたり、好きなアロマを嗅いだり、できるだけリラックスして過ごしましょう。
  • 呼吸法は、助産師がアドバイス致します。
  • 腰を擦ったりボールで肛門を押さえると楽になります。
④ さあ、いよいよ分娩室に入りましょう
  • 分娩監視装置を着けます。
  • お薬を使用する為の点滴をします。
  • 自動血圧計を着けて、チェックしていきます。
  • 赤ちゃんが産まれる直前までは、楽な体位で、最終的には、膝を立てて、仰向けの分娩体位となります。
  • 必要に応じて、会陰に局所麻酔をして、切開をします。
  • いきみは、陣痛が来た時に、医師や助産師の声かけに合わせて、深呼吸した後に息を止めて、顎を引いて、おへそを見るようにしていきみます。陣痛がなくなったら、リラックスです。
  • 赤ちゃんの頭が半分位出てきたら、いきむのをやめて、「ハ、ハ」と短い呼吸をして、力を抜きます。
  • 立ち合いのご主人様は、いきむ時に、頭を支えたり、お水を飲ませてあげたり、暑い時にうちわで扇いであげたりして頂きます。
  • 分娩の進行中、赤ちゃんを早く娩出しなければならない場合は、状況をご説明させて頂き、吸引分娩や緊急帝王切開術を行うこともあります。
⑤ 赤ちゃんのご誕生です。おめでとうございます。
  • 産まれた直後の赤ちゃんは、羊水を拭き、へその緒を切ったら、ママのお腹の上の布の上でママとパパとご対面です。
  • 赤ちゃんは、羊水や血液で汚れているので、お預かりして、温かいインファントウォーマーの上で、体重を測ったり、いろんな処置をします。
  • ママは、胎盤が出た後、医師の診察と処置があり、終わったら分娩台でゆっくりと足を伸ばし、赤ちゃんとご主人様やご家族と約2時間程一緒に過ごして頂けます。
    記念のお写真をどうぞお撮り下さいね。
    (分娩中のビデオやお写真は、ご遠慮頂いております)
  • 可愛い赤ちゃんとご家族と幸せな一時を過ごして頂いた後は、子宮や全身の状態をチェックして、温かいタオルでお体を拭き、パジャマに着替えて病室に戻ります。
    赤ちゃんは、新生児室にお預かり致します。
  • 病室に戻られたら、分娩の疲れがとれますよう、ゆっくりとお休み下さい。
【イメージ】
どうぞ、思い出深い素敵なお産をして頂けますように私達スタッフ一同、心を込めてお手伝いさせて頂きます。
2016年7月  助産師長 梅田 博子

入院中の生活について

 鈴木産婦人科のホームページをご覧の皆さま、こんにちは、師長の林田と申します。

 前回の一言アドバイスはご覧頂けましたか?入院されて、出産に至るまでの経過が伝わりましたでしょうか?
今回は出産直後から退院までの入院期間のことについて少しお話ししていきたいと思います。
まずは、ご出産本当におめでとうございます。お母さまとなられた皆さまはじめ、ご家族は、ホッとされたことと思います。
お母さまは陣痛を体験し、赤ちゃんは産道を頑張って進んできてくれました。お母さんの体、特に子宮・産道にはその影響が残っています。お産後2時間は出血と創傷に問題ないか分娩室で経過観察させて頂き、その上で2時間程して問題がなければ産後のお部屋へとご案内致しています。

 入院中は

  • ① お母さまの体の回復
  • ② 赤ちゃんの発達の見守り
  • ③ 母乳栄養
以上の3点を中心に退院後の生活へスムーズに移行できるよう、援助させて頂きます。

退院後にサポートして下さる方がいない場合も、産後のケアのご案内(周産期相談室を設置しています)を行っておりますので、どうぞ遠慮なくお声かけ下さい。
【イメージ】
出産は本当に心に残る大きな出来事だったと思います。育児はスタートしたばかりです。 このあとも、産後の生活及び、育児を応援させて頂きます。
2016年8月  助産師長 林田

~1日15分は日差しを浴びてみよう~

日差しの強い夏も、ピークを過ぎてきたように思いますが、体調を崩してはいませんか?
今回は、妊娠期の日光浴についてのお話です。

この季節、帽子に日傘にサングラス、腕にはアームカバー、日焼け止め・・・
皮膚をほとんど出さない妊婦さんを、時々お見かけします。
たしかに、妊娠中の紫外線は、妊娠していない時よりも、気になることでしょう。

しかし、過剰に日光を避けると、日光浴によって出来るビタミンDが少なくなり、
結果として、胎児の骨の生成が弱くなったり、妊婦さんの合併症が増えていると言われています.※1) 2) 3)

当院でも、最近、「頭蓋骨が少し柔らかいお子さんがいるね」
という指摘を小児科医から受け、ビタミンDオイルの摂取をおすすめすることもあります。

日本は、北と南の差こそあれ、十分に日差しに恵まれた国だと思います。
わざわざ日焼けをしに外へ出る必要はありませんが、ふだんのお買い物時、洗濯を干す時など、日常生活の15分ほどでよろしいです。
日焼け止めを使わない、日光をガードしすぎない、ふつうの服装で、少し日に当たるようなつもりで、過ごしてみてはいかがでしょう。

【イメージ】
1)THE SHINSHU MEDICAL JOUNAL vol56(2008)No.5 p338
信州大学医学部小児医学講座 平林佳奈枝
2)米医学誌「Jounal of Clinical Endocrinology & Metabolism」
京都大学病院 依藤亨博士
オンライン版 2008.2月12日
Healthaday News 3月26日
3) 日本人妊婦と乳児のビタミンD栄養に関する研究
大阪府立大学大学総合リハビリテーション学部栄養療法学専攻 大関知子
2016年9月  助産師 松丸

赤ちゃんの保湿について

 残暑もようやく終わりを迎え長袖が活躍する季節になりました。皆さんにとっても過ごしやすい時期となりましたが、徐々に冬にむけ乾燥も気になってくる季節でもあります。
そこで、今回は赤ちゃんの肌についてお話します。

赤ちゃんの肌はツルツルでマシュマロのように柔らかく、乾燥とは無縁と思っている方が多いと思います。
ですが、実は皮脂量が低く、とても乾燥している状態です。
ブツブツとした湿疹に悩まされ、想像と違った・・・と感じているお母さま方も多いのではないでしょうか?
以前にも赤ちゃんのスキンケアで保湿について触れましたが、今回は更に詳しくお話したいと思います。

まずは赤ちゃんの皮膚について。

  • 皮膚は薄く、大人の3分の1から半分の厚さである。
  • ホコリやばい菌などへの抵抗力が弱く、少しの刺激でも肌トラブルが起きやすい。
  • 水分の蒸発を防ぐ役割を果たす皮脂が生後3か月頃から分泌されなくなる。
  • 新陳代謝が活発で、汗や垢で皮膚が汚れやすい。
この事より、乾燥による皮膚のバリア機能低下を防ぐ必要があります。
新生児の時期から毎日1回以上保湿剤を塗ることで、アトピー性皮膚炎の予防が可能にもなるとの報告もあります。
保湿をすることで、経皮感作(皮膚のバリア機能低下により、皮膚からアレルギーの原因物質が侵入)を予防できるのです。食物アレルギーも予防できると言われています。
保湿は赤ちゃんの肌を守るためには3歳ぐらいまでは続けて塗っていきましょう。

赤ちゃんに保湿剤を塗るコツ
油分や水分を補うため、体の水分が逃げないよう、入浴後5分以内に塗ります。
塗りこむというよりも丁寧に保湿剤を伸ばしていきましょう。
シワの間にもつけていきます。
1日何度もつけ、肌がしっとりするまで塗ります。

  • 点々と顔につけ、やさしく円を描くように伸ばしていく

  • 髪の毛を分け、人差し指の腹を使って丁寧に塗っていく(サラッとした保湿剤がおすすめ)

  • 保湿剤を手の平につけ、赤ちゃんの体をなでるように優しく塗っていく
    上から下に向かってつけていく
【イメージ】
湿疹があるところにも塗っていきましょう。
適切な保湿で、乾燥しやすい赤ちゃんの肌を守っていきたいですね。
2016年10月  助産師 松橋

おむつかぶれについて

 秋も一段と深まり、朝夕の寒気がひとしお身にしみるようになってきました
皆さん、体調を崩されてませんか?

前回の保湿についてはお読みになられましたか?
今回は赤ちゃんの肌トラブルの中でも多いおむつかぶれがテーマです。

おむつかぶれは、おむつがあたっている場所だけにできた炎症のことをいいます。
おしりが赤くなったり、あせものような湿疹ができたりして、悪化すると、ただれて血がにじんでしまう赤ちゃんもいます。
原因としては

  • 新生児期は水っぽいうんちやおしっこの回数が多く、刺激になりやすい。
  • 新陳代謝が盛んで、おしりにも汗をかくので、湿気がたまりやすい。
  • 肌が薄くてデリケートなので、傷つきやすい。
などがあげられます。
予防&対策としては
  • おむつをこまめに交換して、さらさらの清潔を保つ(これが一番大切です!)
  • うんちを拭くときに、おしり拭きを使わず、コットンにぬるま湯やベビーオイルをつけ、やさしく拭く(ごしごし拭くと肌を痛めます)
  • 洗面器にぬるま湯を入れ、おしりだけを浸して洗う(高い温度のお湯では肌の脂分を取ってしまうので、ぬるま湯30℃~人肌くらいです)。
  • 霧吹きにぬるま湯を入れ、おむつの上でおしりに吹きかけてから、拭く(これは外出時にも有効です)
  • おしりを拭いた後、しばらくおむつをせず、空気に触れさせて、しっかり乾燥させてからおむつをする(おしっこが飛ばないようにご注意を)
  • 乾いた後、馬油やワセリンなどを塗って、肌を保護する
  • おむつのメーカーやサイズを変えてみる(キツイおむつのせいであたる部分が赤くなってしまう赤ちゃんもいます)
ママがどんなに頑張っても、体質によってなりやすい子、なりにくい子がいます。
【イメージ】
毎日のお風呂やおむつ換えのタイミングで、おしりのチェックをして、早期発見してあげてください。
そして、ひどくなる時は、小児科か皮膚科に相談してみてください。
2016年11月  助産師 幕田

腰痛くありませんか?

 妊娠してお腹が大きくなってきた方、新米ママになった方、どちらも腰痛を感じている方が多いのではないでしょうか。
産前産後は重い!?ものを抱えたり、無理な姿勢になったり、いつもと違う不自然なことが多くなりますから注意が必要です。でも注意って言っても具体的にはどうすれば・・・ 
例えばセルフケアのためのエクササイズをと思っていても忙しい日々でなかなか時間もないし、という方が多いのではないでしょうか。

 そこで日頃の生活の中で出来る腰痛予防のヒントをご紹介したいと思います。これから寒い季節に入ります。ママが元気で育児を楽しむために、出来ることから取り組んで、快適な毎日を送ってください。

「新米母のための腰痛予防 10のヒント」

  1. 1. 医師の許可が出次第、産後の運動を始めて腹筋や背筋の筋力を回復させる。子どもが寝ている間に毎日10分間、ストレッチや筋力トレーニングをすることで、腰や背中の柔軟性と筋力回復につながる。
  2. 2. 産後6カ月で元の体重に戻ることを目標にする。健康的な食習慣は直ちに始める。
  3. 3. 子どもを抱き上げる時は腕を伸ばさず、胸に引き付けてから持ち上げる。体をひねらないこと。
  4. 4. 床から子どもを抱き上げる時は、腰を折らずに膝を曲げ、床にしゃがんでから腹筋を緊張させ、脚を伸ばして持ち上げる。
  5. 5. ベビー用のハイチェアへの上げ下ろし時は、テーブル部分を取り外す。
  6. 6. 子どもをベビーベッドから抱き上げる時は、膝を軽く曲げながら子どもを自分の体の近くに引き寄せると、腰への負担が少なくなる。ベビーベッドを新調する時は、自分の身長を考慮して、子どもを楽に抱き上げられるサイズのものを選ぶ。
  7. 7. 子どもを連れて歩くときは、「フロントバック」を使用する。
  8. 8. 子どもを片方の腰の脇に抱えるのは、背中の筋肉に負荷がかかりすぎるので避ける。
    どうしても脇に抱える必要がある時は、抱く側を時々変える。
  9. 9. 授乳時の上背部痛を予防するために、自分の体を曲げるのではなく、枕や専用の授乳用枕などで子どもを乳房に近づける。
  10. 10. 子どもを車の座席に乗せる時は、社外に立ったままではなく、片足を車に乗せて行う。4ドア車の方が便利。
【イメージ】
(出典 Back pain prevention tips for every new mon 米国整形外科学会 2015. / m3臨床ニュース 2015/9/2)
2016年12月  助産師 土井

インフルエンザについて

 あけましておめでとうございます。昨年の夏は熱く、11月は54年ぶりの初雪が降り寒暖の激しい年でしたね。体調には十分気をつけて新年をお過ごしください。
さて今回の「ひと言アドバイス」は「インフルエンザについて」です。
インフルエンザは12月~3月頃に流行します。毎年新聞に取り上げられるくらいインフルエンザは風邪と違い感染力がとても強い病気です。
特に妊娠中は妊娠前に比べて免疫力が落ちているためかかりやすく、治りにくい。更に重症化しやすいため注意が必要です。
まずはインフルエンザにかからないように意識的に予防することをおすすめします。

予防法

  • 人混みの外出はなるべく控えるようにしましょう。
    仕事や買い物など外出が必要な時はマスクを着用すると良いでしょう。
  • 手洗いとうがいをしましょう。
    外出先から帰宅したらしっかり手洗いとうがいをしましょう。
  • 加湿をしましょう。
    インフルエンザウイルスは乾燥した環境を好んで活発化します。加湿器の使用や洗濯物を干すなどして適度な加湿を保ちましょう。
  • バランスのよい食事をしましょう。
    バランスのよい食事を取り免疫力をアップさせましょう。
  • 適度な運動をしましょう。
    筋肉を作っているアミノ酸は免疫力を強化する作用があります。もちろん妊娠中なので激しい運動は禁物です。散歩や家事を一生懸命する事で十分です。
  • 十分な睡眠を取りましょう。
    睡眠中に分泌される成長ホルモンには免疫物質を作り、傷ついた細胞を修復する作用があります。
  • 入浴や足浴で体を冷やさないようにしましょう。
    体が冷えると血流が悪くなり免疫細胞の動きが鈍くなります。浴槽に浸かり体を温めて血流をスムーズにしておきましょう。足の指先までマッサージをすると血液の流れが良くなり足先からポカポカしてきます。
  • 予防接種を受けましょう。
    妊娠中は赤ちゃんへの影響がないか心配かと思います。予防接種に用いられるワクチンは体に毒のない状態にした不活性タイプのワクチンです。
    妊婦さんが接種しても流産や胎児の先天性異常といった副作用が起こる報告は無いので心配はいりません。
    予防接種は妊娠中どの週数でも基本的には医師の判断で受けることが出来ます。しかし妊娠初期はつわりや出血などの症状をみられる方が多く、その時期に受けると不安を感じるため12週以降に受けることをおすすめします。
以上が予防法になります。しかし予防をしていてもインフルエンザにかかってしまった場合はどうしたら良いでしょう。
お腹の赤ちゃんへの影響が気になりますよね。現在のところ胎盤を通じてダイレクトにインフルエンザウイルスが赤ちゃんに影響を及ぼすことはほぼないと報告されています。しかし高熱が続くと流産や早産のリスクも高まるのでしっかりとした対処が必要になってきます。その対処方法をお教えします。

かかってしまった時の対処方法
  • 近くの内科を受診しましょう。
    まずは産婦人科の医師に相談してからと考えてしまいがちですが多くの妊産婦や新生児の集まる産婦人科では二次感染を起こしてしまうリスクが高まります。しっかりマスクなどをして内科を受診しましょう。妊娠していることを説明すれば適切な治療を受けることが可能です。
  • 栄養と水分をしっかりとりましょう。
    消化が良く、かつ栄養価の高いものを口にしましょう。発熱による脱水症を予防するためにスポーツドリンク等を利用し十分に水分補給を行いましょう。
  • 休息をとりましょう。
    できるだけ安静にして休息をとるようにしましょう。
  • 医師から処方された薬は必ず飲みましょう。
    お腹の赤ちゃんを心配して薬を飲みたくないと思う妊婦さんもいますがインフルエンザに効果があるタミフルやリレンザなどの治療薬は胎児への影響はないとされています。むしろ我慢をして飲まないでいるとなかなか治らず結果的に流産や早産につながってしまうこともあります。
  • 切迫流産や早産の兆候に注意しましょう。
    高熱や咳が出ることでお腹の張りや痛み、出血などが起こることもあります。その時は様子を見ずにまずは当院にお電話にてご相談ください。
追加ですが授乳中にインフルエンザにかかってしまった場合も同様です。マスクをして授乳をして頂いて大丈夫です。母乳を介して感染することはありません。
【イメージ】
インフルエンザが流行しだすと不安な気持ちになりますが予防に努めてかかったときには適切な対処をしましょう。
2017年1月  助産師 森田

お腹の赤ちゃんとお話

 『待ちに待った妊娠』、『自然な流れでの妊娠』、『急な授かりもの』で生活が一変している方、様々だと思います。
 そこで。
皆さん、お腹の中の赤ちゃんに話しかけていますか?
 胎動を感じ出すと、自然と話しかけてしまうママが多いと思います。私もそうでした。性別がわかるまでは『お豆さん』、男の子とわかってからは『ボンさん』と名前をつけてよく話しかけてました。「ボンさん、今日は暑いね〜」、「ボンさん、よく動くね〜お腹蹴らないでー」などなど。
 出産予定日が近づいてくると、「ボンさん、○月○日過ぎてから産まれるのよ!」、「痛くない様に、つるっと産まれるのよ!」と、母のお願い事ばかりでした(笑)。

 お腹の中の赤ちゃんが聴覚機能をもつのは、妊娠24週ごろといわれています。1)羊水の中なので、空気の振動で音をとらえるのではなく、羊水の振動として伝わります。イメージとしてはプールの中で音を聞いているような感じでしょうか?
 最初は、ママのお腹の中の音、ザァーザァーと血管の中を流れる血流の音や腸が動く音。それから、お腹の外の音。ママの声、パパの声、上のお子さんの声、聞いている音楽、日常生活の音。胎児は、ある程度は聞き分けられているといいます。
 赤ちゃんは産まれてから育つのではなく、産まれるまでにも、ぐんぐん育っています。産まれてから沢山お話しよう、ではなく、今から、たっくさん話しかけてあげてください。話しかけることで、忙しい日々の中でも家族が増えることへの心構えができると思います。そして、赤ちゃんが産まれてきたら、「あ、いつも聞いてた声だ、落ち着くなぁ」となるはずです。

 お産に関わっていると、「パパが休みで立ち会えるから、絶対この日に産まれて!とずっと話しかけてました」というママに少なからず遭遇します。お腹の中の赤ちゃんは大好きなママ&パパのお願い事、きいてくれるかもしれませんよ!?

【イメージ】
参考文献
1)竹腰英樹:胎児の聴覚の発達, 小児科臨床, 59(12):341−344, 2006.
2017年2月  助産師 堀尾

妊娠中の乳頭ケアについて

鈴木産婦人科ホームページをご覧の皆様、こんにちは。日々寒暖の差が激しい中、皆様いかがお過ごしでしょうか?
さて、今回は乳頭ケアについてお話しさせて頂きます。

母乳はいつから作られるのでしょうか?
まず、妊娠をすると母乳を作る準備が始まります。一般的に妊娠16週(5カ月)頃から母乳は作られ始めていますが、ホルモン(プロゲステロン)の作用により妊娠中は母乳を出すことを抑制しています。
そして、赤ちゃんが産まれ胎盤が出た後に母乳を作るホルモン(プロラクチン)が急激に上昇して母乳が出てくる準備ができます。赤ちゃんによくおっぱいを吸ってもらうことで母乳を出すホルモン(オキシトシン)が分泌され、母乳を出すように脳へ指令がいくのです。
お産後は母児ともに問題がなければ早期に授乳を開始していきますが、授乳を始めたばかりのお母さん達からはよく「まだおっぱいが出ないから・・」という声をよく耳にします。しかし、これはごく当たり前のことなのです。つまり、赤ちゃんにおっぱいをよく吸ってもらい母乳を作り出すホルモン(オキシトシン)を分泌させることで、母乳が出始めます。

そこで産後早期より効果的な授乳が行えるよう、妊娠中から行えるケアをいくつか紹介したいと思います。

  • おっぱいを締め付けない・身体の循環を整える
    妊娠により肌がデリケートになり乳輪周辺に痒みを感じたり、乳管(母乳を出す腺)の発育などで、乳房が非妊時に比べ2~3カップ大きくなる人もいます。綿100%のゆったりしたノンワイヤーの下着をつけることで、乳房の血流を悪くすること防げます。また、肩こりや身体の冷えも授乳の大敵となります。入浴後の軽いストレッチなどで全身の血液循環を良くしましょう。
  • 乳垢(カス)の除去
    乳首にも汗腺はあり、汗をかきその汗が白いカス状の垢となり乳首に溜まってしまうことがあります。垢を綺麗に取り保湿しておくことで乳腺を塞ぐということを防げます。 入浴前20~30分前にベビーオイルや、オリーブオイル又は馬油をお手持ちのコットンで乳首に付け、そのコットンの上からラップをかけます。入浴時にシャワーと一緒に優しく洗い流しましょう。
  • 乳首マッサージ
    乳首の形には個人差がありますが、上記でお伝えしたようにまずは赤ちゃんによく吸ってもらうことがとても大切です。
    よく吸ってもらうために乳頭や乳輪を柔らかくよく伸びるようにしておきましょう。 入浴中など、お母さんがリラックスした状態で赤ちゃんに吸われることをイメージしながら、柔らかさは耳たぶぐらいを目標にします。柔らかくほぐし伸ばすことを目的としているため、痛みを感じる方もいます。

  • ① 乳頭を親指・人差し指・中指でつまみ、乳首を付け根から軽く引っ張りながら伸ばす。
    時々左右に回転させる。
  • ② 親指と人差し指で乳輪をつまみ、乳首の周囲を角度を変えながら圧迫していく。
    3~5回ほど繰り返し行う。(5分以内ぐらい)
❢注意❢
乳頭を刺激するとこで子宮を収縮させお腹の張りや痛みを感じる方もいます。
37週未満で切迫早産ぎみと医師から言われている方はマッサージを避けてください。
臨月に入り異常がなければ少しずつ始めていきましょう。逆に予定日を過ぎてもお腹の張りをあまり感じない方は入念にマッサージを行うことで子宮が収縮し陣痛がくるきっかけになるかもしれません。

乳頭の形やマッサージの方法について分からないことがあれば気軽にスタッフまでご相談ください。無理のない範囲でケアを行い、産後の授乳に備えましょう。
【イメージ】
参考文献
1)はじめてパパ&ママの妊娠・出産:主婦の友社
2)すぐ使える70の事例から学ぶ母乳育児支援ブック:メディカ出版
3)お母さんと赤ちゃんの生理とフィジカルアセスメント:メディカ出版
2017年3月  助産師 小宮

栄養士からのアドバイス

妊娠中のお食事

 ホームページをご覧の皆様、こんにちは。
鈴木産婦人科・管理栄養士の、塚越です。

今月から、妊娠中のお食事・栄養管理について、お話をさせていただくことになりました。
ママも赤ちゃんも健康に出産をして頂ける様に、食事の面のお手伝いができれば、と思います。
宜しくお願い致します。

今月は、妊娠中の全期間において、気をつけて頂きたい事をご紹介します。

よく、妊娠中の大幅な体重増加にお悩みのママたちから相談を受けますが、食事の内容を1~2週間記録して頂くと、下記の通り、いくつか共通点があります。
① ごはん・パン・麺類・いも類などの、炭水化物を摂り過ぎている。

炭水化物(糖質)の過剰摂取は、体重増加や、体脂肪の増加に繋がります。
摂りすぎに注意し、適正な量をしっかり食べましょう。

② 揚げ物・炒め物など、油脂を多く含む料理を摂り過ぎている。

揚げ物や、ファーストフードなど、油脂を多く含む食品や料理は、少量でもカロリーが高い上に、消化もしづらいです。
外食の回数を減らしたり、揚げ物などが続かないように気をつけましょう。

③ 野菜・海藻・蒟蒻・きのこなどの摂取が不足している。

野菜などにはビタミン・ミネラル・食物繊維などといった、身体に必要な栄養素が豊富に含まれています。ミネラルや食物繊維は、ナトリウムの排出や便秘改善などのデトックス効果が期待できます。
毎食、必ず1皿以上の野菜料理を献立に入れるように心掛けましょう。

④ 塩分を摂り過ぎている。

塩分を摂り過ぎると、高血圧やむくみなどの症状に繋がります。
過剰に摂り過ぎないように気をつけましょう。
汁物は具だくさんなものを一日一回までに抑え、ラーメンなどのスープは残しましょう。
また、パンよりごはん、うどんより蕎麦の方が、塩分の含有量が少ないので、メニューの選択の際に、気にしてみてください。

⑤ 間食や、飲み物でカロリーを摂り過ぎている。

間食は、最小限に抑えるとともに、食事で摂取できなかった栄養素を補える食品を選ぶようにしましょう。
お菓子やアイス、菓子パンなどを食べるのではなく、フルーツやナッツ、小魚など、ビタミンやミネラルなどを摂れるような食品を選ぶことをおすすめします。
ジュースなどの甘く、カロリーのある飲み物は避け、水やお茶を選ぶようにしましょう。
コーヒーや紅茶は、なるべくミルクやお砂糖を入れないようにしましょう。
間食の摂り過ぎに気をつけ、また、食べる時間も15時までを目安にしましょう。

⑥ 欠食があったり、就寝直前や、夜遅くに夕食を召し上がっている。

欠食をすると、次の食事までに時間が空き過ぎて、飢餓状態で危険だ!と身体が察知し、その後に食べる食事の吸収率が余計に上がってしまいます。
また、就寝直前に食べると、胃腸に負担がかかるとともに、良質な睡眠を妨げます。
さらに、食事の栄養がほとんど使われないで、脂肪などに変わり、身体に貯蓄されてしまうので、就寝直前の食事は避け、寝る前3時間は空けるように心掛けましょう。

【イメージ】
これらの項目はどれも、妊娠期間中はもちろん、日頃から老若男女問わず、皆様に気をつけて頂きたい事でもありますので、ママだけではなく、ご家族皆様で意識していって頂けたらと思います。
2016年7月  管理栄養士 塚越

妊娠初期のお食事

 暑い日が続きますが、皆様いかがお過ごしですか?
今月の一言アドバイスは妊娠初期(妊娠16週未満)のお食事についてです。

妊娠中は無事に赤ちゃんを出産するための大切な準備期間であると同時に、健やかな出産・育児を迎えるため、これまでの食生活を見直す絶好の機会でもあります。
お腹の赤ちゃんはお母さんの胎盤を通して栄養を補っているため、赤ちゃんとお母さん自身の健康のためにバランスの良い食事をとりましょう。
その中でも特に妊娠初期に摂取していただきたい栄養素がいくつかあります。
まず初めにそれら栄養素とその摂取が必要な理由、それらが多く含まれている食品についてお話していきたいと思います。

  • 葉酸
    赤ちゃんの脳の発達と神経管の形成に関与する栄養素です。
    一日0.4mg以上の摂取で胎児の神経管閉鎖障害のリスクが低減するといわれているため、妊娠前から赤ちゃんの神経管が形成される妊娠初期に摂取が必要です。1) 2)
    <多く含まれる食材>
    ほうれん草、枝豆、アスパラガス、アボカド、海藻類など。2) 5)
  • 食物繊維
    妊娠中は黄体ホルモンなどの影響で便秘になりやすいため、普段は便秘でない人もしっかり摂取する必要があります。
    便秘はつわり中の吐き気を助長することもあるので、便秘の予防は大切です。1) 3)
    <多く含まれる食材>
    レタス等の葉野菜、こんにゃく、海藻類、キノコ類、玄米・ライ麦・オートミールなど。2) 5)
  • カルシウム
    赤ちゃんの骨や歯、血液などをつくるのに不可欠な栄養素です。
    妊娠中はお腹の赤ちゃんに優先的に渡されるため、お母さん自身の骨量が不足しやすく、不足すると将来的に骨粗鬆症になるリスクが高まります。
    妊娠中はカルシウムの吸収率は高まるため、必要量より余分に摂取する必要はないと言われていますが、妊娠前から不足している人が多いので意識して摂取したいミネラルです。1) 2)
    <多く含まれる食材>
    牛乳、ヨーグルト、小魚、小松菜、ひじき、胡麻など。2) 5)
  • 鉄分
    妊娠中は血液量が非妊娠時の1.5倍程増加するため、妊婦さんは貧血になりやすいです。
    妊娠前から鉄分が不足しているお母さんが多いため、食事で心掛けて摂る必要があります。
    鉄分が十分に摂れていると、疲れにくく産後の回復も早くなるともいわれています。1) 2)
    <多く含まれる食材>
    あさりなどの貝類、大豆、キクラゲ、ほうれん草、小松菜など。2) 5)
の通り、いくつか共通点があります。
次は、つわりの時のお食事についてです。
吐き気等できちんと食事をとれない時は、無理をせず食べられるものを食べるようにしてください。赤ちゃんはまだ小さいため、しっかり食べられなくても心配はありません。
喉ごしの良いものや酸味のあるもの、例えばうどんやそうめん、スープ、ゼリーやヨーグルトなどは食べやすい食材としてこの時期おすすめです。4) 5)
レモネードや炭酸水も口の中をさっぱりさせる効果が期待できるのでおすすめです。
食事がきちんと食べられないことでお母さんご自身が脱水症にならないよう、水分補給はこまめにしっかりと行いましょう。
また、不規則な食事によって食後の歯磨きがおろそかになると、虫歯になりやすくなるため、口腔ケアをきちんと行い口の中を清潔に保ちましょう。2)
【イメージ】
【参考文献】
1)熊沢昭子、他、栄養学実習―ライフステージ栄養―第7版、医歯薬出版(株)、2005、p109~p110
2)竹内正人、妊娠中から授乳中のママのための食事と栄養お悩みブック、シナノ書籍印(株)、2015、p43~p54
3)芦川修哉、他、栄養士のための栄養指導論第2版、(株)学建書院、H22、p253~p254
4)西岡葉子、他、応用栄養学実習第4版、(株)学建書院、2010、p23~p25
5)若松和紀、ママのためのこども食材便利帳、(株)西東社、2013、p25~p41

2016年8月  管理栄養士 栗山

~妊娠中期について~

 妊娠中期(妊娠16週~27週)の間はつわりがおさまる方も多く、心身ともに安定する時期で、安定期といわれます。しかし、つわりがおさまった分食欲も増し、必要以上にお食事をとられてしまう傾向にあります。
この機会に、今までの食生活を見直してみましょう。

  • 食事の回数と時間に気をつけましょう。
     食事の基本は、1日3食と言われています。食欲が増してくる妊娠中期で気をつけて頂きたいのは、1回の食事量です。1度に沢山の食事を食べてしまうと血糖値がいっきに上昇し、糖尿病になる可能性もあります。
    そこで、1日3回で食べる食事も、4回や5回に分けて食べる事で、血糖値の上昇をゆるやかにできます。お腹一杯ではなく、「8分目」を目標にお食事を心がけてはいかがでしょうか。又、夜遅く食べる事は肥満につながりますので、寝る直前などの食事は控えましょう。
  • 減塩を心がけてみましょう。
     塩分の取りすぎは、妊娠高血圧症候群につながります。味噌、醤油など和食によく使われている調味料は、塩分が多く含まれています。調味料を使用する量を減らした食事をする事が理想ではありますが、なかなか満足感は得られないものです。しかし、最近はスーパーなどで減塩醤油など、減塩された調味料が商品として売られています。そういったものを使用する事で、味に満足感も得られ、減塩することができます。
    その他、だしを昆布とかつお節等からとり、風味を生かして味噌の量を減らした味噌汁を作るのも減塩になります。減塩の方法はたくさんありますので、自分にあった減塩方法を楽しくみつけてみましょう。
 今回は、食欲が増すと言われている妊娠中期のお食事について、減塩・食事の回数・時間をテーマにお話させて頂きました。
各ご家庭で、生活のスタイルが違うと思いますので、ストレスにならない程度に、無理なく自分に合うやり方をいろいろ試してみてください。
【イメージ】
そして、ご本人だけでなく、ご家族の方も一緒に取り組んであげると心強いと思います。

2016年9月  栄養士 曽我部

妊娠後期のお食事

 10月に入り涼しくなってきて過ごしやすくなりましたね。
今月の一言アドバイスは妊娠後期(28~40週)のお食事についてです。

いよいよ出産までのカウントダウンに入る妊娠後期は、赤ちゃんも成長し、お母さんの体もお産に備えて変化していく時期です。
お産に耐えられる体作りをして、元気な赤ちゃんを出産するためにも、妊娠後期は食事でしっかりと栄養をとる事が大切です。
とはいえ、しっかり食事をとろうとして、塩分や糖分が多い食事が続くと、産道に脂肪がついたり、むくみや妊娠高血圧症候群を引き起こして、難産になりやすくなります。
高カロリーな食事はなるべく控え、赤ちゃんやお母さんにとって必要な栄養を、バランスよく摂取して安産を目指しましょう。

  • 野菜を食べましょう
    野菜はビタミン・鉄分・カルシウム・食物繊維など、妊婦さんが必要としている栄養素が沢山含まれています。特に意識して食べて頂きたい野菜は、ほうれん草・ブロッコリー・ケールなどの緑黄色野菜です。生野菜よりも、加熱をした方がたっぷりの量を食べられるので、蒸し野菜にしたり、スープに入れるなど食べやすいように工夫して、食事に取り入れてみて下さいね。また、食事をする際に野菜を先に食べる事で、血糖値の急激な上昇を防ぐ等の効果もあるので、初めに野菜をよく噛んで食べるように意識してみて下さい。
  • 食物繊維を摂りましょう
    妊娠後期になればなるほどお通じをよくする為、食物繊維を多く摂取する必要があります。
    食物繊維には「海藻類・ごぼう・里芋・納豆・バナナ」等の『水溶性食物繊維』と「玄米・れんこん・さつまいも・大豆・しめじ」等の『不溶性食物繊維』の2種類があります。それぞれ違う働きをするので、両方をバランス良く摂取する事が大切です。
    玄米・雑穀米などは、白米と比べて食物繊維が多く含まれているので、普段食べている白米を雑穀米に変えることで、手軽で効率的に栄養を摂る事が出来ます。
  • 鉄分を摂りましょう
    妊娠中期・後期には鉄分の推奨摂取量が増える為、メニューや食材を工夫して積極的に鉄分を摂取する事を心掛けてみましょう。小松菜や納豆を副菜等で上手に取り入れてみて下さい。
    鉄分といえばレバーを思い浮かべる方も多いかと思いますが、レバーにはビタミンAが多く含まれており、ビタミンAの過剰摂取は赤ちゃんへ影響が出る事もあるので、食べる量に注意して下さい。
【イメージ】
 いくつかの注意点を挙げましたが、食べたい物を食べられないというのは、ストレスに繋がってしまいますよね。ですから我慢できない日には、夜に食べるのを避ける等自分なりに工夫をして、マタニティライフを楽しんで過ごして下さいね。

2016年10月  栄養士 川久保

クロケット ~ 挽き肉とポテトのコロッケ ~ レシピ

 当院入院中の患者様にご提供させて頂いてますお食事メニューより、ご好評頂いたコロッケのレシピを紹介させていただきます。

材料(3センチ×8センチの筒型9個分)

1 じゃがいも 500g
2 挽き肉
(豚、鶏、牛お好みで)
150g
3 玉葱 1/2個
4 サラダ油 5g
5 醤油 36g
6 砂糖 18g
7 生クリーム 50cc
6 砂糖 18g
(衣用)小麦粉 適量
(衣用)卵 適量
(衣用)パン粉 適量
揚げ油 適量

<作り方>
  1. 1 じゃがいもは皮をきれいに洗い、鍋にお湯を沸かして皮付きのまま鍋に入れ、竹串がすっと入るまで茹でます。
  2. 2 茹でたじゃがいもは熱いうちに皮をむきます。
  3. 3 皮をむいたじゃがいもはフォークなどでつぶします。
  4. 4 フライパンに少量の油を入れて、みじん切りにした玉葱と挽き肉を炒めます。
    挽き肉の表面が白っぽくなったら醤油と砂糖を入れ、汁気が無くなるまで炒めます。
  5. 5 3でつぶしたじゃがいもに、4と生クリームを入れて良くまぜあわせます。
  6. 6 好みの形に整えて、小麦粉→溶き卵→パン粉の順につけて、油で揚げれば完成です。

一言アドバイス

遺伝カウンセリング外来について

 ホームページをご覧の皆様こんにちは。認定遺伝カウンセラーの根津あやです。
2016年4月より、土曜日の午後に遺伝カウンセリング外来が始まりました。
昨今、たくさんの情報が手に入るようになり、出生前診断や検査に関しても、不安な気持ちや迷いをお持ちの妊婦さんもいらっしゃると思います。当院では、羊水検査やクワトロテストも実施しております。お1人お1人の妊婦さんが、正しい情報を基にご自分の選択をしていけるように、不安なお気持ちを話せるところとして、遺伝カウンセリング外来の開設となりました。

 ご相談頂く内容としては、出生前検査(羊水検査・クワトロテスト)について、お子様のことやご家族のことなど遺伝学的な内容についてなど、皆様の不安なことをご相談いただいています。妊婦さんお1人でいらしたり、ご夫婦、お子様とご一緒にいらしたり、ゆっくりお時間をいただいて、お話を進めています。

 妊婦さんにとって、少しでもベストな選択ができるように、納得して安心して前へ進めるように、遺伝カウンセリングを通して、支援させて頂けたらと思っています。羊水検査・クワトロテストの料金には、遺伝カウンセリング料(1回分)が含まれています。ご検討の際には、ご活用ください。
 ご相談したいこと、ご不明なことなど、ありましたらスタッフにお声かけ下さい。

2016年8月  認定遺伝カウンセラー 根津あや